
ブライニー ディープ 宮古島
BRINY DEEP MIYAKOJIMA
レギュレーション Q&A
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なぜレギュレーションがあるの?
ブライニーディープでは「かけた魚は全力でキャッチする」を目指しております。
ラインブレイクした場合の魚は、口にルアーとラインをぶら下げたまま泳ぐことになりほぼ死んでいきます。
レギュレーションはこの様な事を出来る限り少なくする為と、お客様に宮古島の海で釣果をあげて頂く為に適正なタックルをお使い頂く様に設定しております。
宮古島は珊瑚礁や根がきつく、本土のフィールドとは全く違います。
例えばライトキャスティングで水深2メートルから5メートル位のポイントは珊瑚礁だらけで、船上からも透き通って珊瑚礁がすぐ下に見えています。
このポイントでPE0.8号リーダー8ポンドのタックルを使用しルアーも小型の物を使用すると、10から20センチ位の魚まではバンバン釣れます。
しかしこのエリアで魚のサイズは、こちらでは選べませんのでそれ以上の大きな魚もバイトしてきます。
40センチを超える位の魚から、キャッチするのが難しくなりラインブレイクが多くなってきます。
このタックルで1日釣りをした場合、少なくとも10回以上ラインブレイクします。(その日の食い気による)
50センチ、60センチの魚も、根との兼ね合い等でたまにキャッチ出来る事もあります。
しかし、その1匹をキャッチするまでに10匹以上の魚を無駄死にさせたことになります。
設定したレギュレーションのタックルをご使用頂いても、不意の大物でラインブレイクすることはありますが、出来る限り減らし釣果も得られる様に設定しております。
資源保護、環境保護、倫理的な観点から、ただ釣れれば良いと言う時代ではないと考えております。
お客様がまた宮古島にいらっしゃった時に、同じ様に魚を釣って頂く為にもご理解のほどよろしくお願い致します。
鯛ラバ・ライトジギングツアー、GTフィッシングツアーも同様の理由がありレギュレーションを設定しております。
以下にレギュレーションQ&Aがございます。
分からないレギュレーションについてはご一読される様お願い申し上げます。
各ツアー共通 レギュレーション以外には?
ラインブレイクにも2種類あります。
一つは回避できない場合、もう一つはアングラー側に原因がある場合です。
回避できない例として、タックルの想定を超えた大物がかかる事があります。
キャッチ出来る場合もありますが、ラインブレイクの時もあります。
これは避けられない部分で、お客様の技術よっても違いますしどんな上手い人でも、今のは無理だったと言う場合もあります。
アングラー側に原因があるラインブレイクについて、実際の例をご説明致します。
1 リーダーに傷が入っているのにそのまま釣りを続ける。
バイトがあった時、フックオフした時、根がかりした時、大物をキャッチした時はかなりの確率でリーダーに傷が入ります。
こう言う事があった場合は、リーダーとフックを確認します。
リーダーに傷が入っていた場合は、その部分をカットしてルアーやジグを付け直します。
フックが甘くなっていた時は、交換するかシャープナーで研ぎます。
2 弱いノットや適当な結び方でラインシステムを組んでいる。
レギュレーションでPRノット、FGノットとアナウンスしておりますが、弱いノットや適当な結び方でラインブレイク。またFGノット等のすっぽ抜けもあります。
3 適正なドラグ設定をしていない。
ツアーの内容によって必要なドラグ力は違うのですが、適正なドラグの設定をされていない場合大物がかかった時にラインを出され、ドラグを締めるも時既に遅しでラインブレイク。
4 リールのハンドルを本体にきちんと締めていなくて、途中で巻く事ができなくなる。
リールのハンドルはリーリング方向にネジが切られているので、一見勝手に締まってくれる様に思うかもしれませんが、実際にはきちんと締めておかないとハンドルがグラグラになり巻く事ができなくなります。
5 リールシートをしっかり締めていなくて、リーリングが出来なくなる。
ファイト中に緩み出しリールがガタついて、リーリングが出来なくなります。
ファイト中に、リールがロッドから外れたお客様もいらっしゃいます。
1については船上でその都度お声がけをさせて頂いていますが、お客様も遠征で大物の当たりで興奮され、ついつい忘れがちになったり、早く次の一投をやりたい気持ちになり疎かになりがちです。
(シャープナーは船長が携帯しております)
2については、どうしても出来ない方は来島前にご相談ください。
3はツアー内容によって「ドラグ力は何キロ」とご説明しております。
自信のない方は、船長がドラグを調整致しております。
4と5は「えー?そんな事は滅多にないのでは?」と思う方も多いと思いますが、必ず毎年少なくとも5組以上のお客様に起きるトラブルです。
そして、100パーセントせっかくの大物がかかった時なのです。
宮古島の魚の引きはとても強いので、普段だと起きない事が起こります。
皆さん「長い事釣りをしてきたけど、こんな事は初めてです」とおっしゃいます。
他にもありますが、これらはアングラーの上手い下手とは関係なく、疎かにさえしなければ防げるラインブレイクです。
ブライニーディープとしては、アングラー側の原因でキャッチできない事を少しでも減らす努力をしております。
各ツアー共通 なぜレギュレーションを満たしていないタックルは持ち込み禁止?
例1 ロッドがPE1号までのスペックなのにPE2号を使用する。
大物が来た場合、負荷に耐えきれず折れてラインブレイクし、その後の釣りも出来なくなります。
例2 リールがPE1号までのスペックなのにPE2号を使用する。
巻量にも問題(後述)ありますが、ドラグ力が足りず根に向かわれラインブレイクします。
例3 GTフィッシングでGTロッド、ツナロッドではなく、ヒラマサやシイラ用ロッドを使用する。
PE6号を使えるスペックであってもGT用でなければロッドが曲がったままでポンピングが出来ずラインブレイクします。
一例ですが、上記の様に色々なトラブルが発生しラインブレイクをしたりタックルトラブルが起きる事が、最初から想定できますのでレギュレーションを満たしていないタックルの船への持ち込み禁止となります。
各ツアー共通 なぜPRノット、FGノットなの?
ここではジギングを例にご説明していますが、キャスティングも理由は同じです。
「電車結びもなかなか強いですよ!電車結びでやったら駄目ですか?」等のご質問を受ける時があります。
お客様としては「PRノット・FGノットが強いのは分かるけど、面倒だし時間もかかるからちょっと位弱くてもそんなに差はないでしょう?」とのお考えです。
確かに、根がかりが少ないエリアで引きの弱い魚をターゲットにしている場合は、その通りなのです。
ですが宮古島の海では、その通りではありません。
分かりやすくする為に、根がかりした時の例でご説明致します。
外れない根がかりに遭遇した時、必ずどこかから切れる事になります。
例えばPEライン3号、リーダー40lbのタックルでPRノット、ソリッドリングにイモムシノットを使用していたとしてご説明いたします。
1 PEラインの途中から切れた。
これはPEラインに傷が入っていたからです。
2 リーダーの途中から切れた。
これもリーダーに傷が入っていたからです。
3 PEラインとリーダーのノットから切れた。
リーダーとソリッドリングの結束の方が強かったと言う事で、PRノットに問題があります。
4 ソリッドリングを結束していた部分から切れた。
これが正常ですし理想的な状態です。
なぜ理想的な正常な状態なのかをご説明いたします。
一般社団法人日本釣用品工業会と言う所があり、ラインに関して「PEラインの号数・強度・標準直径」等の規格を決めております。
皆さんがお使いの日本のラインメーカーは「釣糸JAFS基準遵守企業」として加入しております。
一般社団法人日本釣用品工業会で決められている基準は以下の様になります。
PE3号の場合「標準直径0.296mm・一般的な強度55lb、24.95Kg」
フロロカーボンの40lb(12号)の場合「標準直径0.570mm・18.144Kg」となっています。
ここで重要なのはPE3号は55lbに対してフロロは40lb。
キログラムで考えるとPE3号は24.95Kgに対してフロロ12号は18.144Kgと言う数値です。
PEラインよりリーダーの方が引っ張り強度が弱いと言う事です。
単純に考えると、PEラインとフロロが結束のロスがなければ必ず4の「ソリッドリングを結束していた部分から切れた」になるわけです。
逆にPEラインより強いフロロを使用した場合、ソリッドリングの結束部ではなく必ずPEライン(ノット部分)から切れるわけですから根がかりした時は、毎回ラインシステムの組み直しになります。
そこで考えなければいけないのが、PEとフロロのラインシステムです。
一般的にノット(結束)する事により、引っ張り強度の数値が落ちます。
昔は、結束で強度が60%から70%になるのはしょうがないと言う時代がありましたが、今は100%になかり近づいてきています。
それがPRノットやFGノットになります。
ノットに関してお話しするときに、色々難しい事があります。
例えばこのノットは強いと言っても、PEの号数やリーダーの号数によって変わってくる。
FGノットの様な技術(締め込みの強さ等)が必要な物は、人によってかなりの差が出るので強い弱いの色々な見解が出てくるのですが、ここでは「PEライン3号、リーダー40lbのタックルで、技術の差が出にくいPRノットを使用、ソリッドリングの結束はイモムシノット」でご説明を進めていきます。
船長のデータでお話ししますと、以下の様になります。
まずソリッドリングの結束に使用しているイモムシノットは、低く見積もっても結束強度95%で18.144Kgの95%で17.23Kgでソリッドリングの結束部から切れる事になります。
要するに少なくとも17Kg近くまではリーダー部は、切れないと言う事です。
残りはPEラインとリーダーの結束部です。
PRノットのは100%に近いノットになります。
PEラインとリーダーの結束にロスがほぼないのですが、低く見積もって結束強度95%で24.95kgの95%で23.7kgとなりますが、さらに低く見積もっても22Kg近くまで切れません。
電車結びは高く見積もっても60%以下の強度しかないノットになります。
PEラインの24.95Kgの60%で14.97Kgの強度しかなく、高く見積もっても15Kg以下で切れます。
これでわかる事は以下の様になります。
リーダーがソリッドリング結束部で切れるのは17Kg。
PRノットは22Kgで切れる。
電車結びは15Kgで切れる。
以上のデータで電車結びは根がかりした場合、ソリッドリング結束部の強度より弱いので必ずノットの部分のPEから切れると言う事になります。
理論ではそうなるけど、実際は?
そうなります。
二人でご乗船されて、二人とも全く同じタックルを使用しても、一人はPRノット一人は電車結びで釣りをした場合以下の様になります。
PRノットで根がかりした場合、ソリッドリングの結束部から切れてラインシステムは組み直さなくて良い。
リング類を結び新しいメタルジグをつけて、すぐに釣りが再開でき手返しの良い釣りができます。
電車結びで根がかりした場合、必ずノットから切れるので毎回ラインシステムを組み直し、ソリッドリングも結束しなければいけない。
ノットの組み直しで時間がかかり手返しも悪くなり釣果にも影響し、船酔いの可能性も増します。
PRノットで大物がかかった場合、ソリッドリングの結束から切れない限りキャッチする可能性がありますが、電車結びはPRノットより強度が2Kg以上弱い状態でのファイトとなります。
本土とは全く違う珊瑚礁や根だらけのフィールドで、ドラグを締めても出されっぱなしになる様な引きの強い魚達を相手にファイトすると言う事をご理解ください。
強度のある新しいノットも出てきています。
PRノット、FGノット以外のノットを使用したい方は、PRノット、FGノットと同等の強度またはそれ以上である事が条件となります。
ライトジギング レギュレーション